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ふげんのきまぐれぶろぐ

ゲーム、漫画、小説、日記等について、きまぐれに書いています。

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双頭の鷲

2009.05.23/Sat/01:33:05

新潮社 佐藤賢一さんの著書です。

傭兵ピエールを書いた方で、これもフランス百年戦争時代の話です。
傭兵ピエールはシャルル7世で、双頭の鷲はシャルル5世なので、少し前の世代っぽいですね。

傭兵ピエールではジャンヌダルクが出てきますが、双頭の鷲ではベルトラン・デュ・ゲクランが主人公です。
デュ・ゲクランは、戦争に関しては天才的だけど、行動や喋りが子供っぽく、乱暴者として書かれています。
どうも将軍っぽくないから、実在しない人かと思っていましたが、実在していたようです。

当時のフランスはイギリスに国土の1/3程度を取られており、戦にはめっぽう弱く負け続きだったようです。
その状態から巻き返して、フランスの国土をイギリスから取り戻す原動力となったのが、当時身分は低かったが天才的な用兵家だったデュ・ゲクランでした。

物語は最初、デュ・ゲクランが無名の傭兵隊長の時から始まります。
当時としては画期的なゲリラ戦法を得意として、山賊やイギリス軍を破るなど、局地戦で地道な活躍をしていました。
あるとき、窮地に陥っていたシャルル5世を救い出したところ、その才能を見抜いたシャルル5世に重用されるようになります。
以後、シャルル5世の後押しを受けて将軍となったデュ・ゲクランが、破竹の快進撃を続け、フランスの大攻勢が始まるといった内容です。

読んでいて思ったのは、ヨーロッパは日本や中国とはだいぶ戦いの感じが違うってことです。
戦争に負けても捕虜は金さえ払えば生きて帰れるし、上級将校は捕虜でも貴賓のごとく扱われるとか。

デュ・ゲクランも何度か捕虜になっているが、そのつどフランス王が保釈金を積んで生きて帰っています。
といっても超大金で一般人に払えるレベルの金額ではないので、シャルル7世が税金を使って払ったようです。
(ちなみに、イギリス軍にも切れ者の将軍はおり、デュ・ゲクランの殺害を進言してはいましたが、それは聞き入れられなかったようです)

シャルル7世ですが、デュ・ゲクランを重用したことといい、非凡な王だったようです。
当時のフランスは領土もちの貴族の集合体で、王はその中で比較的大きな領土を持っているといった程度で、フランス全土から徴税するといった権力はなかったようです。
しかし、それではイギリスに対抗できないと考えたシャルル7世が、中央集権化を推し進め、フランスの力をまとめることに成功し、それがあったからこそ保釈金も払えたようです。

ヨーロッパの戦いであと思ったのは、騎士道とか(イメージ的に)かっこいいと思っていたけど、戦術的にはいまいちっぽいこと。

当時、イギリスの長弓兵が強かったようですが、弓兵は庶民の担当する兵士階級だったため、フランス貴族は弓兵を馬鹿にしていたみたいですね。
なもんで、フランスの前王なんかは、正面から馬鹿正直に攻めることしかせず、ひたすら負け続けていたようです。
前述した、貴族は身代金を払う限り死ぬことがないというのも影響していたでしょう、指揮官は戦争に命がかかっていませんし、スポーツ感覚だったようです。

もっともその後の戦いで、グライー(デュ・ゲクランのライバルとなる将軍)なんかは、長弓兵を相手にした際、騎士による迂回側面攻撃(当時画期的だったらしい)を実施して大勝利を収めているので、これ以降戦術が発達していったのかもしれない。

正直この本を手にしたときに、全て読めるのかなぁ?と思っていましたが、デュ・ゲクランの活躍見たさに結局最後まで読んでしまいました。
歴史戦記系の読み物が好きであれば十分楽しめる本だと思います。


2010/07/13 主語が抜けたりしてわかりにくい部分を直した。
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テーマ: 本の紹介
ジャンル: 小説・文学
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この記事に対するコメント

途中でシャルル7世になっとりますがなw
URL |   #-
2013/07/09 16:29 * 編集 *

Re: タイトルなし

書いてた時に傭兵ピエールとごっちゃになってたみたいですね。(笑)
URL | ふげん0 #-
2013/07/09 17:11 * 編集 *
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